台湾の「大帰化」制度
台湾で「特殊な功績」がある場合に帰化手続きで「原国籍を離脱しなくても」帰化が認められる制度は今年から始まり、シスター、神父、や医師など、既に多数の該当者が出ているそうだ。
(同様の制度は、日本にも既にある。国籍法9条(大帰化)がこれに相当するが、日本の場合は実際に適用された事例がない。)
(導入時のニュース)
気になるのは、ニュースになるのが欧米豪出身者ばかりであること。日本との歴史的結びつきを考えれば、「日本人」こそ、一番多く対象者になっていそうなものだと思う。
私が疑問なのは、
・本当に事例がないのか?
・実際には事例があるのに、該当者が公になることを嫌っているのか?
と書くと「日本は、日本の側が二重国籍を認めていないから」できないだろ?というツッコミが来そう。だけれど、「台湾籍の取得」では、日本の国籍法11条
「日本国民は、自己の志望によつて外国の国籍を取得したときは、日本の国籍を失う。」を『適用していない』。
・「できる」立場でありながら「できない」と思い込んでいるのか?
・「既にやっている」けれども公にならないのか?
該当者が機会喪失にならないように、公式情報が欲しいところです。