蓮舫さんは一つ嘘をついた
蓮舫氏は会見で「手続きを怠っていたことは事実」と反省の弁を述べました。攻撃側の作った「国籍法違反」という虚構を受け入れた形です。
おそらく「台湾の特殊性」などと説明しだせば、「また言い訳!」と炎上することになるのを危惧したのでしょうけれど、これは、一般の日台重籍者の立場を「手続きを怠っている人たち」として、切り捨てることでもあります。私は蓮舫氏の会見は残念に思いました。世間に説明しやすくするために一つ嘘をついた、と。
ツイッターなどで私が「国籍選択で日台の場合「台湾籍」は制度上選べない」と書いたところ「それは蓮舫の場合とは関係ない」という指摘を多数受けました。
しかしどうでしょう。蓮舫さんのことを離れて、一般論として考えてみてください。
・「『台湾籍を選びたい』のに手段がない」ならば「違反ではない」
・「『日本籍を選ぶつもりがある』のに選ばなかった」なら「違反」
などという解釈がまかり通るか?
もしそうなれば、「心の中」次第で「違反」かどうかが決まることになります。制度としてそのような「心の中」を問う形は、あってはならないと考えます。